変化している

重ねた札束

 弁護士は法律問題のエキスパートであるため、利用する際にかかる費用は決して安くありません。現在は、各法律事務所が自由に料金を決めてよいことになっていますので、比較的リーズナブルな費用で利用できる事務所がある反面、非常に高額の料金がかかる事務所も存在しています。ただし、いずれの事務所を利用する場合でも、まとまった額の費用がかかることになります。そのため、従来は裁判に巻き込まれたりすることがない限り、弁護士の利用を考えてみる人はいませんでした。また、弁護士の方も、具体的な法的トラブルが発生していない限り対応しないという姿勢を取っているのが普通でした。しかし、ここ数年は、まだ具体的な法的トラブルが発生していない段階から相談にのってくれる弁護士が増えてきました。近年、相続をめぐるトラブルが多発するようになったため、相続トラブルの未然回避に資する相談サービスが、数多くの弁護士によって提供されるようになってきています。

 これまでも相続をめぐるトラブルがしばしば発生してきましたが、今後社会全体の高齢化がさらに進んでいくため、相続トラブルの発生件数が増加するだろうと考えられています。本当は、家族の中で問題を解決できるのが一番望ましいのですが、人間関係が希薄になってきた影響もあり、家族内の問題解決機能が低下しています。その結果、亡くなった人が残した遺産の分割方法をめぐって頻繁にトラブルが発生するようになってしまったのですが、自分の財産が争いの原因になってしまうことを避けたいと考える人が少なくありません。実際に、そのように考える人が、弁護士に生前相談をするケースが多くなってきています。生きているうちに弁護士に相談することによって、相続トラブルを回避するための対策を講じておくことが可能になります。自分の家族にはいつまでも仲良く暮らしてもらいたいと考えるのが普通ですから、これからは、弁護士の相続相談サービスを利用する人が増えるだろうと予想されています。